名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

№7 持続社会(Sastainable Society)における中小企業の役割

環境問題の分野では持続的発展(Sastainable Development)という言葉がしばしば使われる。環境が破壊されるとはその環境では人が生きていけないという意味だ。環境が守られるということはその環境で人がいつまでも生きていけるということだ。だから,人の社会…

№6 がんばれ「中小企業庁」

我が国の中小企業政策は敗戦間もない昭和23年中小企業庁の設置に始まる。中小企業庁設置法を見るとわずか5条の条文でできあがっているにすぎないが,我が国の中小企業政策の方向が凝縮されている。 第1条には目的が記載されているが,その中で「中小企業が・…

№5 私の中小企業像

1999年中小企業基本法が改正された。この改正は我が国の中小企業観を大きく変えるものであった。以下は第3条である。この目的は中小企業独自の社会的役割を認容し、健全な競争中で企業は発展し、公益性を持つという考えである。私としてはこの考えに賛同した…

№4 中小企業は収奪される?

現場の情報を瞬時に経営に役立てる。これが中小企業の強みとよく言われる。大企業には大企業の持ち場があり,中小企業は中小企業の持ち場がある,だからこそ中小企業が世の中に存在し,世の中のためになっている。もっともっと競争の自由が保障されれば中小…

№3 中小企業の公共性

企業は社会的責任があるとよく言われます。企業の法令遵守義務,いわゆる企業コンプライアンスが強調されるようになり,最近では企業の社会貢献もしばしば語られるようになりました。 企業の公共性はいうまでもなく経済,社会の健全な発展,持続社会の実現に…

№2 企業の現場力

「現場力」という言葉あります。どのような立派な企業理念や,営業計画があっても現実に役立たなければ意味がありません。実際に顧客に感謝され,顧客に期待以上の成果を提供し,営業実績が伸びていく,そんな「現場力」を目指してどの企業も日々奮闘されて…

№1 中小企業の「生存権」?

08年06月20日 中小企業の「生存権」という考えがあります。中小企業の活動は事業者や社員の生存に直結するものであるから中小企業の「生存権」という視点から保護政策を実施するべきであるというのです。しかし,企業である以上競争社会に事業を興し,事業を…